大ボリュームでお届けしている「eBASEBALLプロリーグ 読売ジャイアンツ チーム座談会」。前編は互いの良いところ(悪いところ?)を語り合ってもらったが、後編は少しシリアスにお届けする。

eクライマックスシリーズでの舘野弘樹(てぃーの)選手欠場の真相や、チームのリーダー像。とくに赤裸々に語ってくれた来シーズンへの思いは、必見だ。

3年間にわたって「読売ジャイアンツ」に密着し、集大成といえる記事ができあがったと自負している。

座談会前編はこちらから。


ーーeCSでのてぃーのさんの欠場について伺いたいのですが、ベイスターズ戦の2試合目が終わった時点でダウンされていた?

てぃーの:そうですね。試合が終わったあとにオーダー設定に行かなければいけないんですけど、その時点で気持ち悪くなっていて、横になっていました。

ころころ:ファーストステージのタイガース戦が終わったあとに「横になれる場所はありますか」とスタッフさんに確認していたので、そこでもうかなり疲労がきていると感じましたね。あの日、2時(26時)起きとかでしょ?

てぃーの:そう。集合自体は8時だったんですけど、自分は腹痛の問題があるからいろいろ調整しなければいけないので。

ころころ:ベイスターズ戦の3試合目が18時30分くらいだったので、コンディションの維持はきつかったです。

ーーただ、3試合目へ出場される意思はあったんですよね。

てぃーの:オーダー設定時点では出るつもりだったんですけど、トイレに行こうと立ち上がったときに「マジでもうやばい」という状態でした。それでスタッフさんに「自分が出なければ負けですか?」と確認して、ベイスターズが選手交代を認めてくれたので、たいじさんと交代になりました。もし自分が欠場したら負けという状況だったら、無理やり出場してましたね。

ーーたいじさんは過去にも連戦での試合を経験されていますが、それを踏まえたうえでもeCSは過酷なものでしたか?

たいじ:試合時間も長かったですし、きつかったですね。あと常にマスクを着けてなければならないのがしんどかったかも。自分の体調面は大丈夫でしたけど、タフなところもあって疲れました。

ーー「チーム」についても伺っていきます。たいじさんは「GG BOYZ」を率いていますが、ジャイアンツとの違いは感じますか?

たいじ:スプラのほうは二十歳になったばかりの子や10代の子もチームにいるので、あっちも気を遣ってるだろうし、こっちも気にしなければいけない部分があります。その点でジャイアンツは、年齢的にも近いから全く気を遣わないですね。どちらのチームもすごく仲はいいので、違うのはそこくらいです。

ーー自身もリーダーを務める立場として、てぃーのさんのリーダー像をどのように見ていますか。

たいじ:オレもこんな性格なので、変わらないと思いますよ。リーダーだからどうこうというのはあまりないので。

てぃーの:まあそんなもんなんすよ。

ーー来シーズンの開催が不透明になっていますが、皆さんは来年もeBASEBALLに参加される予定ですか?

たいじ:今シーズンは継続契約でオレとてぃーのさんが選ばれましたけど、「てぃーのさんがやるならオレもやろうかな」ってつもりだったんです。

ーーたいじさんは初年度から「ジャイアンツ以外ではプレイしない」と公言されていますが、それは「このメンバーだからプレイしている」というのも大きい?

たいじ:どっちも大きいですけど、巨人以外にパワプロ勢で仲良い人がいないんですよ。仮に継続契約が自分だけになったとしたら、自分以外が新規メンバーになる可能性があるわけじゃないですか。

てぃーの:それ面白いじゃないですか。

どぅーけん:たいじキャプテン。

たいじ:それはマジできつい。世の中にオレと性格合う人はそんなにいないんですよ。いろいろ杜撰だったりするので。

一同:爆笑

ーーころころさんは2019シーズンも参加を見送ろうかと考えていたと話されていましたが……。

ころころ:今シーズンは予選免除だったから「もう一年やろう」と思えたんですよね。来シーズンは継続契約がない限り、プロテストから受け直すことになるので、モチベーションを上げるのが難しいと思っています。仮にプロテストを通れたとしても、eドラフト会議があるわけじゃないですか。4年連続でドラフト会議って、どんな世界だよっていう(笑)。まだ、そのときになってみないとわからないですけどね。

※eBASEBALLのプロ継続の条件(2020シーズンのルール)
プロを続けるには、各球団2名まで指名できる継続契約選手に選ばれるしかない。継続契約に漏れた選手は、プロテストから再挑戦となる。ただし、eペナントレース優勝チームと日本一を獲得したチームは、プロテストが免除となり、eドラフト会議に特別枠として進むことができる。

ーーどぅーけんさんは読売ジャイアンツの球団職員としての立場、多忙さから両立が難しいと思いますがいかがでしょう。

どぅーけん:シーズン中は「今シーズンで辞めよう」と思っていたんですよ。

ーーさらっと驚きの事実が。
どぅーけん:もう少し現役のプレイヤーとしてやりたいこともあるので……考え中って感じですね。基本的には、選んでもらう立場なので。

たいじ:今シーズンはガチで忙しかったからね。

どぅーけん:でも、終わってみると……って気持ちもあって。僕は「この人と一緒でなければやらない」とまでは言いませんけど、ほかのメンバーが誰になるかも大事だと思っています。
ーーどぅーけんさんもジャイアンツでは最年少ですけど、eBASEBALLプロリーグ全体で見れば中堅から年長に差し掛かるくらいですしね。

たいじ:確かに、普通に一番上もあり得る年齢だ。

どぅーけん:そうなんですよね。『いいすぽ!』の「『eBASEBALL パワフルプロ野球2020』最強トーナメント!」でも、最年長だったんですよ。「オレ、おじさんじゃん」って、ジャイアンツでは全然味わなかった感情が……。

ころころ:うちでは「パン買ってこい」と言われる立場だしね(笑)。

どぅーけん:そうそう。実際、カイロとか買ってるしね。

ころころ:そう、カイロを毎回用意してくれてたんですよ。すごく助かった。

てぃーの:確かに優しかった。最初のうちは不良品みたいなの持ってきてたけど。全然暖かくならないやつ。

一同:爆笑

ころころ:最後もやらかして、貼るカイロを持ってきたり。

どぅーけん:あれはコンビニの陳列が悪かったんです。

てぃーの:でも、キャプテンどぅーけんも面白そうだから見てみたいけどね。やらかしてチームメイトに怒られるっていう。

たいじ:それ見たいな(笑)。

どぅーけん:走塁で飛び出すけどね(笑)。

一同:爆笑

てぃーの:でも、オレなんか公でキャプテンとしての仕事は全くしてないもん。オレよりもキャプテンシーあると思われるよ。

どぅーけん:てぃーのさんもCM出て、コーラ飲んでたじゃん。

てぃーの:あれは呼ばれたからやってるだけだから。自分から率先してやったことは一つもない。

どぅーけん:てぃーのさんは背中で引っ張るタイプだから、それでいいんですよ。

ーーでは、以上となります。今シーズンもお疲れ様でした!

読売ジャイアンツ

球団公式Twitter:@TokyoGiants
舘野 弘樹(てぃーの)選手:@gfsokee
吉田 友樹(たいじ)選手:@taijich0324
坂東 秀憲(どぅーけん)選手:@HardBlack0123
高川 健(ころころ)選手@pawakorokoro