バーニングコア所属の立川選手、Team Liquid所属の竹内ジョン選手、忍ism Gaming所属の大谷選手。所属チームが違う3選手がバーニングコア運営のゲーミングハウスで共同生活を送っています。どういった経緯で、どのような生活をしているのか、3選手に話を聞いてきました。
――この3人でゲーミングハウスに住むことになったのはどういった経緯があったのでしょうか。
立川選手(以下立川):僕がずっとシェアハウスで仲間と住んでみたかったんです。最初はバーニングコアとはまったく関係のないところから始めていました。一緒に住むメンバーを考えたとき、すぐにこのふたりが思い浮かびました。3人は同い年ですし、大谷とは保育園から一緒の幼なじみだったので、気心が知れていました。
ふたりとも快諾してくれて、それでルームシェアをすることを考えた時、バーニングコアに話をすることになりまして。そうしたらゲーミングハウスとして協力してくれると提案してくれたんです。バーニングコアって本当に良いチームで、いろんなことを相談しやすいんですよね。今回のシェアハウスの件も相談できる雰囲気がありましたし、対応もしていただけました。
竹内ジョン選手(以下竹内):僕は実家が池袋に近いので、シェアハウスに入る理由はあまりなかったんですけど、それでもオフラインで対戦するには実家より良い環境であることは確かだったので、参加することにしました。大谷君が上京すると言うこともあり、それがきっかけとなりました。
大谷選手(以下大谷):僕は富山県在住だったのですが、大学を卒業すると同時に上京することにしました。そこで立川にシェアハウスの話を聞いたので、参加することにしました。
――シェアハウスはバーニングコアの事務所も入ったバーニングコアの管理運営となっているわけですが、他のチームに所属している選手が入居することに対して、問題はありませんでしたか。また、逆に他のチームのゲーミングハウスに入ることに対して、所属チームが難色は示さなかったのでしょうか。
立川:特に問題なかったですね。
竹内:一応、Team Liquidに話は通しました。プレイの質が向上するのであれば、問題ないと言われました。それぞれのチームにスポンサーがついていますが、それも上手く噛み合っています。大谷君の忍ism GamingのスポンサーのTAKEYA ミータンブラーを使って飲み物を飲んでいますし、Team Liquidのスポンサーであるモンスターエナジーを差し入れてもらって、みんなで飲んでいます。
大谷:それぞれのチームの温情で成り立っていますね。オーナーのももちさんに相談したら「良いよ」って言ってくれました。忍ism Gamingは大塚に練習場スタジオスカイがあるんですけど、そこで練習しなくてはならないと言うこともありません。練習は基本的にこちらでやっています。ただ、動画の収録がある場合はそちらに行っています。今後、忍ism Gamingでも定例会や配信動画の撮影などが増える予定なので、その時はそちらに参加するようにします。
竹内:Team Liquidとしては、練習場があるわけではないですし、ネモさんとはオンラインで練習することがあっても、オフラインで練習することはなかったですね。情報交換は良くしています。ネモさんは僕のことを育ててくれようとしてくれていまして、いろんなアドバイスをいただいています。あと、ゲーム以外の人生設計などもいろんなことを示してくれています。なので、練習場所に関しては特にチームで縛りが合ったわけではありませんでした。結構何やっても良いですね。
立川:そういう点ではバーニングコアと似ているよね。Team Liquidは強さによる余裕がありますけど、バーニングコアはチームの温かさとオーナーの温情で成り立っているんだけど(笑)。
――ゲーミングハウスに入って良かったことはありますか?
竹内:僕は結構サボり癖があるんです。生活面においても、練習面においても。人に言われるまで動かなかったりする方なんですけど、一緒に住んでいる人が率先してやっているのを見るとやらなくちゃって思いますね。立川君が部屋をきれいにしていたら僕も部屋の掃除をしなくちゃって思います。
実家では料理とかほとんどやっていませんでしたが、ここでは自炊をするようにしています。最近は結構ハマってきた感じがします。料理って自分だけの為に作ると面倒だし、コスパも悪いので冷凍食品でも良いかなって思うんですけど、食べてくれる人がいると作りがいがありますよね。それで美味しいとか言ってくれるとモチベーションも上がります。それが社交辞令だったとしても嬉しくなっちゃいますよね。
立川:3人が集まっていることで、いろんな人が来てくれるようになったことですね。対戦会とか開けるようになりました。これまでほとんど付き合いがなかった人とかも接触するようになったり、LINEをするようになったりしました。大谷が参加していることで、同じチームの藤村さんが来てくれるようになりました。藤村さんとは大会で会えば挨拶したり話をしたりしますが、そこまで接点がなかったので、来ていただけるようになったのはありがたいですね。
大谷:藤村さんは忍ismの若手を育ててやろうかって感じで、面倒みてくれています。一緒にふたりの面倒もみてもらっています。これまでは富山に住んでいたので、一緒に練習できるプレイヤーが居ませんでした。なので、オフラインでの練習どころか、格闘ゲーマーと話をすることすらありませんでした。ルームシェアをするようになってから、いろいろな格闘ゲーマーと話をしたり、練習したりするようになったのが良いところですね。単純に楽しいですし、自分の成長にも繋がっています。東京に住めていると言うことも大きいですね。東京のいろんなところに簡単に行けるようになりました。
――では、デメリットはありますか?
立川選手(以下立川):うーん、僕はないかな。掃除とか炊事とかそういうのも自発的にできていますし、特に困ったことはないです。トイレとか風呂とかの掃除は、バーニングコアのスタッフさんがたまに来てやってくれています。そもそも浴槽に浸かることはないので、そこはあまり汚れないんですけど。
竹内:さっき良かった点として、みんなに引っ張られて、練習したり掃除したりするようになったと言いましたけど、悪い面も引っ張られがちなんですよね。そのひとつが夜更かしです。みんなが夜遅くまで起きているので、ついつい一緒に遅くまで起きています。立川君が良くお酒を飲んでいるので、僕も飲もうかなって思ったり。
大谷:立川の酒に付き合うのは面倒だよね(笑)。
立川:なんだよ、嫌だったのかよ(笑)。それでも誘いますよ。嫌なら断れば良いし、そこは自制心で。まあ、自分の感覚や常識とは違ったことをやられたりすることがありますが、その時はそうなんだって思いますけど、それもまあ、面白い経験なので楽しんでいます。