2019年10月18日~19日にイギリスで開催されたストリートファイターV AEのプロツアー「Capcom Pro Tour 2019(CPT)」のプレミア大会「EGX 2019」のオープンプレミア大会にて、Bigbird選手が優勝しました。

直近の大会でTOP8常連であるBigbird選手がここにきて今年度プレミア大会初優勝。また、現バージョンで上位キャラとされているラシードを使用するプレイヤーで、今年度プレミア大会で優勝するのも初となります。これによりCPTポイントランキングでももち選手を抜き世界6位に浮上しました。

CPT終盤戦ということもあり、ポイントを多く持っている選手の多くが不参加のこの大会は、Capcom Capに出場できるどうかのボーダーライン上の選手が熱い戦いを繰り広げました。TOP8には日本人選手が板橋ザンギエフ選手、どぐら選手が進出。

しかし板橋ザンギエフ選手はTOP8ルーザーズ初戦で敗退。また、どぐら選手はルーザーズ初戦OilKing選手を下すも、その次のNL選手に敗退するなど早い段階で日本人が姿を消す結果になりました。欧州開催と日本人ポイント上位者が不参加だったこともありますが、今年度のCPTプレミア大会でグランドファイナルに日本人選手が進出できなかったのは、5月に行われた「Combo breaker 2019」以来となりました。

グランドファイナルはウィナーズ側Bigbird選手のラシードと、ルーザーズ側Phenom選手のかりんという、もはやCPTのTOP8ではおなじみとなったキャラクターの組み合わせになりました。ウィナーズ同士での試合では3-0でBigbird選手が勝利を収めておりPhenom選手がどう切り返すかが注目の試合。

第1セット序盤、ラシードのワールを上手く回避するも、前回の試合と同様にラシードの立ち・しゃがみ強パンチが機能。第2セットではラシードの画面端へと追い込む連携で、かりんを端から逃がさず終始攻めを継続させ、あっという間にセットを連取。ウィナーズ側での試合を彷彿とさせる展開でBigbird選手が王手をかけます。

続く第3セット、しゃがみ強パンチを振り続けるラシードに対し立ち中パンチや中キックで咎め、さらにラシードのCA暴発なども相まってなんとか1セットをPhenom選手が取り返すが、第4セットまたもラシードの立ち強パンチが機能。流れは戻らずウィナーズ側のまま無敗でBigbird選手が優勝を決めました。

トップ8の順位は以下の通り。

順位 選手 国籍 使用キャラ ポイント
1 Bigbird UAE ラシード 700
2 Phenom ノルウェー かりん 350
3 Xian シンガポール いぶき 200
4 NL 韓国 豪鬼 160
5 どぐら 日本 ベガ・ユリアン 130
5 Angrybird UAE 是空・いぶき 130
7 Oil King 台湾 ラシード 100
7 板橋ザンギエフ 日本 ザンギエフ・アビゲイル 100

 

今大会、上位進出者がほぼポイント上位ということもあり、ポイント圏外から圏内にランクアップする選手はおらず、Capcom Cup進出のポイントボーダーは大きく変化しませんでした。しかし今後プエルトリコのプレミア大会、カナダカップ、北米でのスーパープレミア大会なども残されておりまだまだ混戦が続くCPTに注目です。

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