2020年2月8日に開幕した「LJL2020 Spring Split」もレギュラーシーズン全日程が終了。いよいよプレイオフのみを残すのみとなり、大詰めを迎えました。
今回はプレイオフを前に、LJL参加全チームにショートインタビューを敢行。各チーム・各選手に、今シーズンの戦い、今後の目標・意気込みなどを語ってもらいました。
第6弾は12勝2敗の圧倒的成績で見事レギュラーシーズン優勝の「DetonatioN FocusMe(以下、DFM)」から、MIDのCeros選手、JGのSteal選手、OnAir監督にお話を伺います。(※インタビューはレギュラーシーズン終了後の3月8日に実施)
――レギュラーシーズンを12勝2敗で1位通過となりましたが、今季を振り返ってみていかがですか?
Ceros:シーズンが始まる前から思っていたんですが、それぞれのチームの平均レベルが上がったのに加えて、チーム毎に個性がそれぞれ凄く出ていて、今シーズンは“チームの色”を強く感じたシーズンでした。だから、やるべき対策もチームによって全然違ってくるし、僕らも前のシーズンよりその対策に追われて大変だったかなと思いますね。
Steal:今回のシーズンは、試合数が少なくなったこともあって(レギュラーシーズンは21試合→14試合)、1戦1戦が大事だったので大切に全力で戦いました。最後の方は気が抜けちゃうこともあったけど・・・(笑)。
OnAir:今シーズンからチームを担当することになったので、余裕を持って戦うというよりはチームを更に強くするということに力を入れて臨みました。
――シーズン14戦を通して、印象に残ったゲームがあれば教えてください
Ceros:良かった試合でいうと、勝った試合のほとんどが良かったですね。監督がチームに入ってから、今まで僕らになかった知識であったりとか、マクロの部分の戦術がすごい良くなっていたんですが、勝った試合ではそれがかなり実践できたのかなという感じだったので、良かったですね。逆に悪かった試合でいうと、負けた試合、特に「Sengoku Gaming(以下、SG)」戦ですね。勝った試合でも危ない試合はあって、やっぱりそういう所はプレイオフに向けてもっと詰めていかなくちゃいけないのかなと思います。
Steal:実際、Cerosが言った通りで、チームで練習したものを本番で出せた試合が多かったので、それは本当に良かったと思うし、逆に負けた試合でも、それはそれで『学び』があったので、シーズントータルで見ていいシーズンだったなと思いますね。
OnAir:自分が日本に来て初めての試合が「Crest Gaming Act(以下、CGA)」戦でしたし、勝つことも出来たので、それが一番印象に残っています。それとは逆に初の負けになったSG戦も印象的ですね。
――DFMはLJLチームの中で唯一オフシーズンのメンバー変更がなく、OnAir監督の加入のみとなりましたが、監督の加入がチームにどのような変化を与えたんでしょうか。
Ceros:メンバーの変更をしなかったんですが、監督の加入っていうのはもの凄く大きくて、変化の量でいえば、LJLのどのチームよりもDFMが一番変化したと断言できるくらいの大きな変化でしたね。やっぱり監督の持っている知識・経験というのは僕らが今まで持っていなかったものですし、スクリム(練習試合)とかLJLの試合後にフィードバックを監督から貰うことによって、今までとは違う考え方・マクロが増えました。そういったこともあって、日々の練習の効率が今までの何倍にもアップした様な感じがしますね。
Steal:監督が入ったことで、まるで1からLoLを学び直すような感じで、ゲームについて全部教えてもらっていますね。それで、チーム全体が今まで以上に強くなってきていると思います。
――多くの経験を持つOnAir監督から見た、LJLというリーグ、DFMというチームの印象をお聞かせください。
OnAir:DFMのチームとしての強みは、選手たちが自分から様々な準備をしてくれる、何かを教えたらそれを必ずゲームの中で実践しようとする意識が強い所だと思います。LoLというゲームがチームゲームなので、選手間で約束したプレイを約束通り行うということがすごく重要になってくるんですけど、そこを徹底して行えているという所がDFMの良さですね。それと、DFMは世界戦の経験が豊富なので、その経験がお金では買うことのできない大切なものだと思っています。
LJLというリーグについては、思っていたよりもレベルが高くなってきたという感じがします。DFMに加入することが決まってから昨シーズンの試合をいくつか見たんですが、いざシーズンに入ってみると、その昨シーズンと比べてもそれぞれのチームがアップグレードされている印象ですね。
――Ceros選手、Steal選手はLJLでもキャリアが長くなってきましたが、LJL内で特に意識している選手はどなたでしょうか?
Ceros:意識している選手・・・。うーん、意識している選手・・・。
――他のチームのMidレーナーの方に同じ質問をすると、CGAのAria選手が一番強いという意見をよくお聞きします。
Ceros:うーん…。確かに誰が一番脅威になりやすいかというとAria選手になるんですけど、実際個人技は一番ある選手なんですけど、マクロの部分で言うと前のシーズンから比べて、新しいCGAというチームの中でそこまでハマっている印象はないですね。確かに個人技はあるんですけど、マクロ面を含めて自分たちの脅威になるかと言われると、そうは思っていません。
Steal:ジャングラーは割と1対1ではなく全体的なゲームの流れを作るポジションなので、選手単体という視点ではないんですが、SGのBlank選手はそういったゲームの流れを作るチーム的な動きが上手いので、Blank選手を一番警戒して動いていますね。
――DFMはレギュラーシーズン1位、プレイオフはRound2・SG戦からの出場となります。プレイオフに対する意気込みをお聞かせください。
Ceros:レギュラーシーズンでは戦国相手は1勝1敗という結果になったんですけど、僕らにはまだまだ成長する余地がありますし、BO5においては僕たちにアドバンテージがあると思っています。経験もそうですし、チャンピオンプールの広さ、とれる戦術の幅という点で、他のチームより確実に上回っているんですね。やっぱりその有利を活かしやすいのはBO1よりBO5になるので、レギュラーシーズンとはまた違った戦い方、ドラフト、ゲーム内でのマクロを出せれば、初戦のSG戦はかなりの確率で勝てると思います。
Steal:だいたい言われちゃったな・・・(笑)。経験もあるし、BO5になると俺たちがまだ隠している手札なんかもまだまだあったりするので、それを出して勝っていきたいと思います。
OnAir:まだまだプレイオフには時間的にも余裕があるので、その時間を生かしてチームが今まで以上に成長できるようにさせたいです。先ほども言った、プレイする上での約束をしっかり守ってプレイすることができれば、今シーズンもしっかり優勝が出来るんじゃないかなと思っています。今シーズンのここまでの選手たちの戦いぶりにはとても満足しています。
――やはり、DFMにはLJL優勝もそうですが、その先の世界での活躍も期待されています。世界戦も見据えた今年の目標はどこになりますか?
Ceros:今年の目標となると、やっぱり「World Championship(以下、WCS)」です。監督がいつも言っているのは“WCS ベスト8”になるんですけど、とりあえず直近の「Mid Season Invitational(以下、MSI)」において、メジャーリージョンのチームに勝ちたいという目標がありますね。今まで国際大会を何度も経験してきたんですが、メジャーリージョンのチームにはBO5になると勝った経験がないので、どういう形式になるかはまだ分からないんですが、BO3なりBO5なりで勝ったという結果を残したいです。
――ということは仮に今年のMSIが昨年同様の形式であれば、プレイインを突破して、グループステージでメジャーリージョンに勝利するという目標ですね?
Ceros:そうですね、ワイルドカード地域のチームに関しては、もう今年は脅威にならないと思っています!
Steal:WCSに関してはさっきCerosが言ったように、ベスト8になるためにグループステージを必ず突破したいです。
OnAir:MSIに出場できた場合は、世界にDFMは危険なチームなんだということを知らしめるパフォーマンスを見せたいと思います。今年はWCSに行くというのが当面の目標なんですけど、WCSに行けたら、MSIでの経験・成績も踏まえて、更なるいい成績を出したいです。
――最後になりますが、ファンの方へひとことずつお願いします。
Ceros:レギュラーシーズンでの戦いを見てくださった皆さん、プレイオフでこそ僕らの真価、100%の力が発揮されると思うので、ぜひ楽しみにしていてください。応援のほど、よろしくお願いします!
Steal:DFMは1戦1戦重ねるごとに成長を続けているので、プレイオフではもっといい試合を見せられると思います。楽しみにしていてくれたら嬉しいです。
OnAir:これからも完璧なチーム作りを目指して、今まで足りなかった部分を無くしつつ、ファンの皆さんにいいチームを見せたいと思っています。
プレイオフは3月21日より開催され、レギュラーシーズン1位のDFMはRound2・対SG戦からの参加となります。プレイオフ日程詳細は「こちら」の記事をご覧ください。
LoL eports:https://watch.lolesports.com/home
DetonatioN Gaming:http://team-detonation.net/