2019年7月28日(土)に開催された人気FPSゲーム「レインボーシックスシージ」のエキシビジョンマッチ「ROAD TO CLOUD9 AMD × LEVEL∞」に、オンライン予選を勝ち抜き日本代表として出場した「野良連合 JCG部門(NRG)」。

国内専属で大会出場をしている彼らは、世界大会出場経験のある1z選手を筆頭に、ベテランと若手で構成された活気のあるチームだ。そんな彼らに、今大会で勝負することとなったCloud9についての印象や、今後の彼らの目標について語ってもらった。


1z選手
野良連合結成当初から在籍。チームの頼れるリーダー。

Shift選手
うどん県(香川県)からはるばる東京へ。村井マグナム。

Maavi選手
1z選手と同じく、野良連合結成当初から在籍。若きエース。

Lightning選手
入隊約1ヶ月でオフライン大会出場を決めた新メンバー。

Candy選手
真摯にゲームに向き合うバックプレイヤー。

Kizokuコーチ
野良ダンスの生みの親(?)世界の貴族。

――今回、チームとしては初のオフライン大会出場ということでしたがいかがでしたか。

Candy選手:最初はだいぶ緊張するかなって思ったんですけど、会場もそんなに大きくなくて。最初の1マップ目とかは結構体とか固かったんですけど、途中くらいからだいぶ和らいできて、やりやすかったとは思います。

Lightning選手:初めてのオフラインでだいぶ緊張はしたんですけど、いつも通りの自分の動きを見せられたんじゃないかなって思います。あと、非常に疲れました(笑)

Shift選手:クラブハウスと領事館は負けてしまったんですけど、初のオフライン大会でヴィラの1マップは取ることができて。いい経験になって楽しかったです。

Maavi選手:(オフライン大会が)初めてだったんで、緊張すると思ってたんですけど、程よい緊張でいいパフォーマンスでプレイすることができたんじゃないかなって思います。

1z選手:4名は初のオフライン大会で、よく戦ってくれたなっていう印象でしたね。あと今日はエキシビジョンマッチだったので、観客からの圧もあんまりなかったので、だからこそ彼らやりやすかったんじゃないかなと思います。
ただ、クラブハウスが正直、いつもやっていることがうまくいかず、そこからグダグダ崩れてしまって。そこでちょっとクラブハウスがうまくプレイできなかったことが悔しかったかなって。そこは反省していこうと思います。

試合前の1z選手

――Kizokuコーチが後ろに立ってらっしゃいましたが、選手は緊張しましたか。

1z選手:いや、今日は楽しかったなって感じでしたね。いつも見てると急に後ろで踊り出してたりしてるのに、今日はちょっとカメラがなかったから踊ってませんでしたね(笑)

Kizokuコーチ:そう、正解です。俺のところにカメラがなかったんで、やっても意味がないんでやらなかったです。

――今日(7/28)は選手のみの固定カメラでしたもんね。

Kizokuコーチ:そうなんです。1zさんやっぱ俺のことわかってくれてるなあ。

1z選手:そんな緊張しなかったよね、(Kizokuコーチが)大人しかったから。緊張というよりはタイムアウトを取るタイミングを少し間違えましたね。自分達にオフラインでの経験がなくて、僕たちそのタイミングが正直わからないので、しっかり止めてくれたのが良かったです。

他のメンバーは、どうだった?村井とか(Shift選手)。

Shift選手:いやまじか。結構楽しかったです。

――1マップ目のヴィラで取ったタイムアウトではどんなお話をKizokuコーチからされましたか。

1z選手:そうですね。「もう少しまとまり持っていこう。」とか、「最後バタバタしているところつけ込まれてるから、少し落ち着いてやったほうがいいんじゃない。」って言われました。

あとは「慎重になりすぎだから、オフラインだし※もっとガツガツいった方がいいよ。」とかも言ってくれたんで。攻めがうまくいってなかったんですけど、その言葉でモンターニュを加えて防衛ポイントに対して前に前に攻めましたね。

※オフラインは観客の歓声などで音が聞こえにくいため。

Candy選手:最後のラウンドで「モンターニュとライオンをいっしょに使ったら相手に刺さるんじゃない?」と言われて。モンターニュは入れていたんですけどライオンは入れていなかったので、僕がバックとチェンジしてライオンを使いました。

1z選手:まあ、クソゲーだよね(笑)

Candy選手:クソゲーだけど勝ちたかったので(笑)

――戦う前と戦ってみてからのCloud9の印象は変わりましたか。

Lightning選手:僕防衛側で裏取りとかするんですけど、しっかり僕が入ってくるところをロックとかされたりしていて、とてもやりにくかったです。

(話すLightning選手に向けて、お腹を出すKizokuコーチ)

Shift選手:いやまじか。

一同:爆笑

Shift選手:あっ、質問ですよね。えーと、いやまじかでした。やっぱり強いんだなって実感しました。(Cloud9は)オフラインに慣れていたので、僕たちは挑戦するくらいの勢いで戦っていたので、いい経験になりました。

Maavi選手:戦う前はすごいハードピークをしてくるチームだと思っていて。ロックとかは外さないようにしていたんですけど、あんま来なかったです(笑)

Kizokuコーチ:実家は果樹園やってます。(小声)

Maavi選手:実家は果樹園やってます(笑)

一同:爆笑

ご実家は果樹園を営んでいるというMaavi選手

Maavi選手:ふざけちゃいましたけど、オフライン経験が豊富なチームと戦えて良かったです。いい経験になりました。

1z選手:当初、貴族さんからCloud9の情報は貰っていて。その時の印象は、攻められるところは攻めてくる印象でした。あとはセットアップが早いなってイメージがあったんですけど、実際戦ってみたらそんなにセットアップも早くないし、日本のハードピークチームに比べたら全然レベルが下で。
あれ?ってなったんですけど、最初の印象とのギャップで苦戦しましたね。自分たちが上手くいってないところで攻めてきたりするのがCloud9は上手かったので、そういうところでちょっと印象は変わったかなって感じでした。

僕は昔から彼ら(Cloud9)と戦っていたので、だいたいこんな感じだろって思ってたんですけど、昔よりまとまりがあって動きが早いなって思っていたので、僕たちが対応できなかったところが悔しかったですね。

Candy選手:前日にCloud9の対策を練った時は、バルキリーを上手く活用してくるから対策をしようとなったんです。
ヴィラは全然使ってなかったんですけど、クラブハウスはあらかじめ確認した情報でもガツガツ使っていて。Cloud9はエコーを使っていることがほとんどない部分もあったので、いつもならエコーをBANするんですけど、バルキリーをBANして対策しました。

だけど、実際試合をしてみたらクラブハウスでエコーを多用されてしまって、僕たちも不意を突かれたのでグダグダして負けちゃいました。取れるラウンドも落としてしまったりしたので、情報に頼り過ぎてしまったかなっていうのが反省点です。

Candy選手

――最後に“野良連合 JCG部門”としてのこれからの目標を教えてください。

Shift選手:攻撃側の勝率が低いので、いやまじかって感じで。やっぱり攻撃が取れないと余裕がなくなるので。クラン戦とかで攻撃から練習していたんですけど、まだ足りないなって感じたのでもっと練習しようと思います。

Kizokuコーチ:実家の果樹園をでかくしていきたいです。(小声)

Maavi選手:実家の果樹園をでかくしていきたいです。

Shift選手:いやまじか。

一同:爆笑

Candy選手:一番最初野良連合に入った時に目標が二つあって。一つ目がオフライン出場で、それは今回達成できたので良かったです。二つ目が日本一位を取ることなんですけど、僕たちまだ日本一位を取ったことがなくて。これから日本一位を取れるように練習して、1zさんに花を待たせたいです。

Lightning選手:僕は今回、野良連合に入ってすぐオフライン大会だったので、個人的には結構嬉しくて。今回は負けてしまったんですけど目標をしっかり明確して、このチームで日本一位になれるように精一杯努力して頑張っていきたいと思います。

Kizokuコーチ:真面目なお話をすると、野良連合って言ったらLoLのイメージが強いと思うんですけど。いやそんなことねえなつって。

――(笑)

Kizokuコーチ:シージのイメージが強いじゃないですか。しかもシージの中でも世界大会メンバー(ESL部門)のイメージがかなり強いと思うんですけど、彼らだけじゃねえよっていうのもこれから見せていきたいなってのがあって。
その中で1zさんにJCG部門の再建をお願いした経緯があるんで、基本的に僕はお酒飲んでない時の1zさんには絶対の信頼を置いてます。

――お酒を飲まれているときは・・・?

Kizokuコーチ:もういやまじか!って感じですね。

一同:(笑)

1z選手:NRGって前に「GUTSGaming」の人たちがいたところなんですよ。その時は日本一位になっているんですけど、このチームで僕が入ってからまだ一回も取っていなくて。とりあえずオンライン・オフライン問わず優勝をしたいです。

あとは、僕の認識ではお金もらって生活できている人はプロだと思っているんですよ。でも僕たちは学校とか仕事に行ってゲームをしている立場なので、プロチームに所属してはいるけど、プロではないんですよ。なので、プロゲーマーに負けないような実力を備えていきたいなって思います。

■チーム詳細

野良連合

公式ページ:https://www.norarengou.com/
公式Twitter:https://twitter.com/norarengou