3月21日(木・祝)秋葉原UDXにて、4ヶ月にかけて行われてきたストリートファイターVの3on3のリーグ戦、カプコン「ストリートファイターリーグ powered by RAGE」のグランドファイナルが行われました。
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4ヶ月にわたるリーグ戦の王者が決まる!グランドファイナルレポート
オープニングには通常の10節でMCを勤めていた八田亜矢子さん、スペシャルMCノンスタイル井上さん、スペシャルゲストゴールデンボンバーの歌広場淳さんが登場。これまでの10節を振り返りながらの軽快なトークや、来場者とのコールアンドレスポンスで会場を盛り上げます。
第1戦。まず最初に登場したのは最終節6pointを獲得し、3位に食い込んだマゴ選手率いる「MAGO SCARLET」。
マゴ選手は「すごい楽しいですけどプレッシャーはあります。ただここまでこれたのは、チーム二人の力はもちろんのこと、去年のRAGEでチームメイトだったふ〜どとときどのおかげでもあるんで優勝目指して頑張ります。」と昨年のRAGE All-Star Leagueを引き合いに出しコメント。
続いて登場したのは予選を2位で通過したTeam Liquid所属のネモ選手率いる「NEMO AURORA」。
登場する際には「NEMO AURORA」の奥村茉実選手、あんまん選手が揃ってネモ選手にお辞儀をするといった演出を見せ会場を沸かせました。
ネモ選手が過去にマゴ選手と10本先取の特別マッチを行い、10-0というスコアで粉砕した過去についてMCから触れられると「対戦相手のマゴには負けたくないんで潰します。過去にそういう戦いがあったんですけど、今回負けたら意味がないので今回も10-0で終わらせます。」と強気な発言。
それに対しマゴ選手も「いってくれんじゃねぇかよ。逆に俺が10-0つけます。」と試合前からお互いのリーダーが火花を散らしました。
「MAGO SCARLET」VS「NEMO AURORA」
グランドファイナルのルールは通常節とは異なり、ビギナークラス(1point)、ハイクラス(2point)、エクストリームクラス(3point)の勝利時の配点は同じですが、先に10pointを取ったチームの勝利となります。
また、2位の「NEMO AURORA」には2pointのアドバンテージが付与されているのでMAGO SCARLETはどのようにそのポイントを上回っていくかが勝利への鍵になります。
奥村選手 VS 国定選手
初戦はビギナークラスでは未勝利の奥村選手VS全クラスの選手で最高勝率を誇り、もはやビギナーの枠をはみ出すほどの実力を持つ国定選手の戦い。
1セット目、2セット目ともに国定選手が危なげなく試合を運び、クリティカルアーツまでのコンボを繋ぐなど余裕を見せながら1ラウンドも取られずに完勝。盤石のスタートとなりました。
あんまん選手 VS さかがみ選手
続いてはあんまん選手とさかがみ選手のハイクラス同士の戦い。
両者とも強力な攻撃力を持ち味にしたプレイスタイルですが、このマッチはあんまん選手が終始圧倒。2セット目にいたっては2ラウンドともさかがみ選手のバイソンをスタンさせるなどほぼ全ての攻撃を噛み合わせ、セットカウント2-0であんまん選手が勝利を収めました。
ネモ選手 VS マゴ選手
ここで負けると大幅にリードを取られてしまう「MAGO SCARLET」はなんとしても勝利したいエクストリームクラスの戦い。
ネモ選手操るユリアンに対しマゴ選手のキャミィは飛びからの攻撃を起点に攻めようとしますが、ネモ選手の対空が光り思うように攻めきれません。
それでもマゴ選手は粘り強く攻め続け、2セットともフルラウンドの戦いとなりますが、ネモ選手操るユリアンのVトリガー「エイジスリフレクター」が機能し2セットを連取。これで7-1となり勝利まであと一歩となります。
その後国定選手が一人気を吐き勝利しますが、さかがみ選手、マゴ選手共に敗れてしまい敗退が決定。
決勝戦は「ITAZAN OCEAN」と「NEMO AURORA」の組み合わせとなりました。
「ITAZAN OCEAN」 VS 「NEMO AURORA」
グランドファイナル決勝戦は「ITAZAN OCEAN」 VS 「NEMO AURORA」。この組み合わせも両リーダーの因縁があり試合前から煽り合戦に。
ネモ選手は以前から「人生の無駄」とまで断言するほど投げキャラとの対戦を嫌っており、対戦前には「ザンギは本当に嫌いで対戦したくないんですけど、それでも※キチパームに頭下げて対策してきたんでここ頑張って勝ちたいと思います。」とコメント。
※キチパーム・・・ストリートファイターVザンギエフ使いの強豪プレイヤー。
それに対し板橋ザンギエフ選手は「”ザンギを使うと人生無駄になる。”っていうのが彼の持論にあるんですけど、僕自身ストリートファイターⅣからザンギをやるようになって、もう10年くらい経つんですよ。この理論だと10年無駄にしたことになっちゃうんで、彼を否定しなきゃいけないと思ってます。」とコメント。このプロレス(?)には会場からも笑いが起きました。
木村選手 VS 奥村選手
決勝戦は先ほどとレギュレーションが違い、ポイントのアドバンテージはなく0-0から始まるため非常に重要となる開幕のビギナー戦。
奥村選手は真剣にネモ選手のアドバイスに耳をかたむける一方で、木村選手はリラックスムード。
1セット目の最初のラウンドでは木村選手がパーフェクトで勝利するが、2ラウンド目は奥村がターゲットコンボや投げを駆使して勝利を掴み取り会場は大盛り上がり。しかしここで木村が冷静さを取り戻しセットを奪取。続く2セット目も危なげなく勝利し1-0でリードする展開になりました。
もっちゃん選手 VS あんまん選手
ハイクラスは選手対あんまん選手の戦い。
試合前、胃を抑えながらインタビューに答えるなど緊張全開のもっちゃん選手。リーグ戦では様々な表情を見せファンを喜ばせましたがグランドファイナルではどのような顔を見せるのか注目が集まりました。
試合前の緊張とは一転、あんまん選手のユリアンへの対策がバッチリハマり、大きなミスもなく2-0のストレートでもっちゃんが勝利。これでチームスコアは3-0に。
見事な勝利を収め天高くピースサインをするもっちゃん選手。泣きそうな顔から感情を爆発させ会場を盛り上げました。
板橋ザンギエフ選手 VS ネモ選手
エクストリームクラスは板橋ザンギエフ選手対ネモ選手の対決。
1セット目はネモ選手が板橋ザンギエフ選手に休む暇なく攻撃を仕掛け続け勝利。2セット目はその攻めをVスキルで対応し投げを決めて板橋ザンギエフ選手が勝利。試合は3セット目までもつれ込みます。
迎えた3セット目の1ラウンド。ネモ選手のユリアンがVトリガー「エイジスリフレクター」を利用したコンボで相手の体力をギリギリまで削り、起き上がりにさらに攻撃を重ねようとしますがそれを読んだ板橋ザンギエフ選手はEXシベリアンエクスプレスで反撃。ラウンドを先取します。
2ラウンド目、板橋ザンギエフ選手が終始リードを奪います。最終局面ネモ選手の攻撃をVスキルで受け止めクリティカルアーツをねじ込み勝利し、これでスコアは6-0と「ITAZAN OCEAN」が大量リードの展開に。
続くビギナークラスの試合では木村選手が奥村選手のやりたいことをほとんどさせず完勝。ハイクラスのもっちゃん選手とあんまん選手の試合ではあんまん選手がリベンジを果たしスコアは7-2に。
ここでエクストリームクラスの板橋ザンギエフ選手が勝利すると優勝が決定。ネモ選手は絶対に負けられない戦いとなりました。
板橋ザンギエフ選手 VS ネモ選手 2戦目
この試合もお互いセットを取り合いフルセットの戦いに。しかしリーグ戦での勢いそのままに板橋ザンギエフ選手が最後をきっちり締め10-2で「ITAZAN OCEAN」が優勝を決めました。
リーダーの板橋ザンギエフ選手は「ネモさんがマジでめちゃくちゃプレッシャーかけてきて、もともとすごい高圧的な人なんですよ。すごい高圧的な人が本気で人を怖がらせたら、こんなに怖いんだなと。緊張はしてなかったんですけどそれでかなり自分の動きが乱れてしまって。もう負けたなって思ったくらいだったんですけど、なんとか自分の動きを取り戻せて、さらにチームの二人もいいプレイしてくれてよかったです。」とネモ選手の圧にやられてしまっていたことを告白。
さらにもっちゃん選手は優勝が決まった瞬間から大号泣。最後に声を振り絞り「やったぞー!!」と泣きながら叫びまたもや感情を爆発させ、そのピュア過ぎる姿に会場からは割れんばかりの拍手が送られました。
また、大会終了後にはSTREET FIGHTER LEAGUE:TrialとSTREET FIGHTER LEAGUE:Pro-JPの開催が発表。
STREET FIGHTER LEAGUE:Trialは、アマチュア選手がランクに応じて徐々にステップアップし、最終的にはプロ選手になることができる環境を用意するとのこと。
STREET FIGHTER LEAGUE:Pro-JPはトッププロの選手たちによる3on3のリーグ戦で、日米両チームのドリームマッチの開催も予定されているとのこと。
大きく成長したビギナークラスやハイクラスの試合、トッププロ同士が見せる熱い試合など大盛り上がりで幕を閉じたカプコン「ストリートファイターリーグ powered by RAGE」。
「Capcom Pro Tour」も開始しますます盛り上がりを見せるストリートファイターシーンから目が離せません。
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