「LJL2020 Spring Split」Sengoku Gaming　Pirean選手・Yutorimoyashi選手・Karenコーチショートインタビュー

2020年2月8日に開幕した「LJL2020 Spring Split」もレギュラーシーズン全日程が終了。いよいよプレイオフのみを残すのみとなり、大詰めを迎えました。

今回はプレイオフを前に、LJL参加全チームにショートインタビューを敢行。各チーム・各選手に、今シーズンの戦い、今後の目標・意気込みなどを語ってもらいました。

第4弾は元SKTコンビを擁し、見事レギュラーシーズン2位通過を果たした「Sengoku Gaming（以下、SG）」から、MIDのPirean選手、ADCのYutorimoyashi選手、Karenコーチにお話を伺います。（※インタビューはレギュラーシーズン終了後の3月8日に実施）

――今日でレギュラーシーズンが終了し、SGは2位という結果でした。今季を振り返ってみていかがでしたか？

Yutorimoyashi：今シーズンは、シーズン前の順位予想でSGがほとんど上位予想を受けるほど、かなり周囲から期待されているなという状態でスタートしました。

その中で、開幕戦「Fukuoka SoftBank Hawks Gaming（以下、SHG）」との「福岡ダービー」ということでかなり勝ちを意識していたんですけど、負けてしまって、僕ら的にはスタートダッシュがうまく切れなかったのかなっていう感じでしたね。その中で、今こうして2位でシーズンを終わることが出来たのは、やっぱり僕たちが努力したっていうのもあるんですけど、元々チームメンバーそれぞれが持っていたポテンシャルがやっと発揮できるようになってきたという点が大きいと思います。

Pirean：日本での初シーズンということもあって、1か月があっという間に感じましたね。序盤はあんまりチームワークがうまく合わなくて、負けが込んでしまったんですけど、後半だんだん状態が良くなってきて、6連勝まで出来たので良かったなと思います。2位でプレイオフ進出することが出来たので、「DetonatioN FocusMe（以下、DFM）」をしっかり倒さなくちゃいけませんね。

Karen：Yutorimoyashiが言ったように、スタートダッシュが切れなかったので不安も少しあったんですが、後半状態を上げてきての2位っていう結果には満足しています。
　
――確かにSGは後半になるにつれて、どんどん強くなっていった印象がありました。チーム内でどのような変化があったんでしょうか？

Yutorimoyashi：前半戦、チーム内でうまくコミュニケーションが取れていなかったという問題があったんですが、それを改善するために、実際にラグビーチームやサッカーチームへの指導経験のある、チームワーク専門のコーチの方に、何回か練習に入っていただいたことが大きかったと思います。

具体的には、「チームワークの高め方」や「試合でフルパフォーマンスを発揮するための準備の仕方」などの指導をコーチから受けたことで、チーム全員が試合に対して積極的に臨むことが出来るようになりました。そこのメンタル面の変化が、後半戦に大きく影響したように思いますね。

Pirean：SGは選手1人1人を見れば、どの選手もすごく能力が高い選手たちだったんですが、序盤はチームワークの影響もあって2勝4敗という結果でした。勝敗にこだわらず、それぞれがそれぞれの本来の力を出せるように努力し続けたことが結果につながったという風に考えています。

――14戦のレギュラーシーズンを戦った中で、特に印象に残る試合があれば教えてください

Yutorimoyashi：正直、1日1日に必死だったというか、1戦1戦に必死すぎたので、今パッとどの試合って思い出せないですね。ただ、DFM相手にレギュラーシーズンで1戦取れたっていうのはすごく嬉しかったですね。

Pirean：僕は勝った試合はあんまり記憶に残っていないですね。逆に1回目のDFM戦は、勝てた試合を落としてしまったので、かなり残念でした。
　
――Yutorimoyashi選手は、LJL唯一となる日本人BOTコンビ（SUPはEnty選手）でしたが、1シーズン戦ってみた感触はいかがでしたか？

Yutorimoyashi：Entyと組んで戦うということで、シーズン前はスクリム（練習試合）でもいい結果が出ていたので自信があったんですが、いざシーズンに入ってみると2勝4敗という結果でBOTレーンとしてもうまくいかない部分があったので、どうしようか悩んだ時期もありましたね。

それでも2位でシーズンを終えられましたし、正直BOTレーンだけでいうと、韓国人と日本人という組み合わせは言語の問題もあって、細かなコミュニケーションが取れないことがよくあるので。僕とEntyは仲もいいですし、他の人と組んだ時、一言二言で終わっちゃうようなフィードバックが、僕らだったら細かい所まで踏み込んでフィードバックが出来るので、総合的に見るとうまくやれてるのかなと思います。

ソロランクでDUOするような時から「LJLでこういう動きが強いから、絶対意識しよう。」というような、今までより密度の高いコミュニケーションが取れるようになりましたね。

　
――これまで、LCS・LCK・LECと数々の地域を経験してきたPirean選手からみて、LJLという地域・リーグに対する印象を教えてください
Pirean：開幕戦で会場に来てみると、思ったよりも広い会場と多い観客に驚きました。多少緊張はしたんですが、いざプレイしてみると他の地域との違いは感じません。本当に思っていたより会場が広かったっていうだけですね。
　
――レギュラーシーズン2位のSGは、プレイオフRound2からの出場となります。プレイオフに向けての意気込みをお聞かせください

Yutorimoyashi：SGはRound2でDFMとの対戦からスタートするので、ずっと優勝し続けてきたDFMを倒して、まずは決勝に進出できるように頑張ります。仮にそこで負けて準決勝に進んだとしても、決勝でDFMと戦うことは変わらないので、このプレイオフは対DFMにフォーカスして、秘策であったり、BOTレーンでDFMのGaeng選手＆Yutapon選手相手に勝てるフィジカルを付けたり、といった対策をしていきたいですね。もちろん楽な相手ではないので、1日1日の練習から密度を上げていって、最終的に勝てるように頑張ります。

Pirean：優勝を目指すにあたって一番警戒しているのはDFMになります。そのDFMを倒すためにも、しっかりと準備して戦いに臨みたいと思います。

――最後になりますが、ファンの方へ一言お願いします。

Yutorimoyashi：いつも応援してくれているファンの方には、無事レギュラーシーズン2位で終えられて安心していただけたかなと思っています。ここからが本番なので、気を抜かずに皆さんに優勝を見せられるように頑張るので、引き続き応援よろしくお願いします。

Pirean：新しいメンバーで2位という結果が出せたことを嬉しく思います。皆さんの期待に応えられるように優勝目指して頑張ります。

Karen：コーチとして今シーズンが初シーズンだったんですが、序盤こそうまくいかなかったものの最終的には満足のいく結果を出すことができました。あとは最後までチーム力を高めて優勝という結果を出せるように頑張ります。