Riot Games は9月27日、LoL世界大会「2019 World Championship」(ドイツ・ベルリン)にLJL代表「Detonation FocusMe」のMidレーナー Ramune選手が帯同しないことを発表しました。中国籍のRamune選手がビザトラブルに巻き込まれた格好とみられます。Ramune選手が出場可能になるのは、最短でもスペインで開催される準決勝からになる見通しです。

Riotはこの問題について、公式サイトで「Ramune選手は中国籍の為、Visaの申請が必要であり、Riot側での状況の動き出しに時間を要してしまったため、出発の日時に間に合わせることができず、途中からチームに合流する予定となりました。」と説明。代表選手がビザ問題で大会欠場に追い込まれるのは極めて異例で、韓国メディア・FOMOSも「DFM Ramune ビザ問題で参加せず」とトップニュースで報じました。

CrestGaming・RPG・PGMを経て、今年DFMに入団したRamune選手は日本有数のMidレーナーとして知られています。春季シーズンでは出場8試合で全勝、Ceros選手の後釜として高い評価を受け、WCSでの役割も期待されていた中での欠場となりました。Ramune選手は自身のSNSで「みんなと一緒に出発できないのはとても悔しいです。」とコメント。Kazuコーチも「今回の一件非常に残念で悲しい気持ちです。」と述べています。

Ramune選手のコメント

Evi選手 コメント

ドイツ・ビザ制度

ドイツ日本領事館の公式サイトには「有効な日本国パスポートを所持する日本人は、空港トランジット、(90日以内の)観光または出張に際して、ビザの必要はありません。」と記載。韓国籍選手も同様のビザなし渡航制度の利用が可能のため、DFMの選手たちはビザを取得することなくドイツへ渡航・WCSに出場ができたとみられます。

一方、中国籍のRamune選手の場合、大会参加には欧州26カ国で有効な「シェンゲン・ビザ」の取得が必要となります。当該ビザの発行には3週間ほどを要しますので、9月16日開催の「LJL Final」後に申請を提出した場合にはプレイインステージへの出場は困難となります。