「前回の悔しさを返しに来た!」Marimo選手の熱すぎる言葉で幕を閉じた決勝戦。
2019年12月29日にEBiS303で行われた第2回全国高校eスポーツ選手権「リーグ・オブ・レジェンド部門」の激闘をお届けする。優勝候補とされている強豪校、クラーク記念国際高等学校の『Yuki飯食べ隊』(以下:CLK)と学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校の『KDG N1』(以下:KDG)の決勝戦、戦いは突然の終わりを迎える衝撃のラストとなった。

クラーク記念国際高等学校『Yuki飯食べ隊』

<選手名>
Ponkotu23
D1SA
Funahwi
Nanabito
Nephlen
shiroshi15

学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校『KDG N1』


<選手名>
vandolp
440
WhiteAndPink
marimo
primo
shakespeare

Game1

サポートであるShakeSpeare選手がTOPレーンへ参戦、早速、人数差をつけて試合を動かす。一方、手薄になったBOTタワーはジャングルのFunawhi選手が合流、3名となったKDGはBOTタワーの破壊に成功する。

バロンを中心とした睨み合いが続く中、KDGは大きな決断。バロンを捨てて、BOTタワーとインビヒター破壊を狙う選択を行う。重要なのは次に沸くエルダードラゴンだと判断したか、無事BOTとMIDのインビヒターを破壊し、2ラインでスーパーミニオンを発生させることでドラゴン獲りに備える。

だがその攻防からエルダードラゴンが沸くまでの時間が短くスーパーミニオンの到着が間に合わない。強力なバロンバフを纏って帰還したCLKの軍勢がKDGを圧倒する。ドラゴンキャンプ近辺まで後退するが、体力を削られており戦える状態ではない。Nephlen選手のアフェリオスがブッシュ内で固まっていたKDGを貫き、バロンに続いてエルダードラゴンをもCLKが手にすることになった。

圧倒的有利となったCLKだが、結末は予想と全く異なる展開を迎える。
絶体絶命に追い込まれても、冷静なKDG。決して戦闘は行わらず、CLKのドラゴンバフが切れるのを待つ。TOPタワーを破壊されゴールド差で追いつかれるも焦りは一切ない。

バフ明けの集団戦、自信というバフを纏ったKDGCLKのネクサスを破壊した。

大逆転勝利により、優勝が決定したかのように立ち上がり喜びあうKDGの選手達。観客のボルテージもMAXだ。

Game2

圧倒的に有利な展開から勝機を逸したCLKだが、落ち込む様子はなく序盤からアグレッシブに動く。
ジャングル内での激しいインベイドの攻防、CLKShiroshi15選手のスキルが神がかり的な精度を見せ、2-0の有利を築いた。

序盤でのゴールド差とレベル差を活かし、オブジェクトを巡る攻防で優位に立つCLK。このまま難なく勝利するかと思われたが、中盤以降は少しずつ雲行きが怪しくなってくる。
積極的にドラゴンに触るCLKだが、KDGは体力とマナの減ったCLKを叩き着実にキル差を縮めていく。

ドラゴンバフの取得数では余裕のあるCLKはGame1での戦術をやり返すように、ドラゴン前での戦闘を避けMIDタワーを全員で破壊する。リスクを取らず序盤での有利を維持する戦術となった。

ついにKDGがキル数を逆転する。ドラゴンが沸くたびにCLKが獲り、KDGがキルを稼ぐ。
TOPでの攻防から直接バロンに向かったmarimo選手の元にKDGが集結。CLKはそのリスキーかつ素早い判断に対応することが出来ず、バロンを明け渡してしまう。バロンを失ったCLKはドラゴンソウルが是が非でも欲しい。そしてその願いは成就する、Nephlen選手のシンドラがドラゴンを間一髪スティールしたのだ。

ドラゴンソウルを獲得し有利にゲームを進めるかと思われたCLKだが、これがmarimo選手の魂に火をつけた。彼は第1回大会にも出場し準決勝敗退、悔しい思いをしていた。気持ちとレベル差で圧倒したmarimo選手率いるKDGはBOTレーンの攻防でCLKのチャンピオンを粉砕。なんと、そのままネクサスに襲い掛かり試合を終わらせてしまった。

優勝はN高『KDG N1』!!

優勝したN高の選手達にはサードウェーブよりゲーミングノートPC「GALLERIA」、日清食品 よりカップヌードル、ライアットゲームズより「ゲーム内通貨」が贈られた。

「これを返しに来ました。」

marimo選手は第1回全国高校eスポーツ選手権で悔しさのあまり演出用のテープを持ち帰っていた。

「これを返しに来ました」自らの戒めの為に持ち帰ったテープから手を離した時、彼のリベンジは達成された。おめでとう!学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校の『KDG N1』!!

ajhs_esportsの第2回 全国高校eスポーツ選手権 リーグ・オブ・レジェンド部門 決勝大会 をwww.twitch.tvから視聴する