日本でも少しずつ周知され、活発になりつつあるesportsシーンですが、世界中のゲームファンが熱狂しているゲームタイトル「League of Legends(以下、LoL)」をご存知ですか?

今回はそんな世界中のゲームファンから人気の高いゲームタイトル「LoL」を紹介いたします。

League of Legendsってどんなゲームなの?

通称「LoL」と呼ばれる「League of Legends」は、アメリカのゲーム会社Riot Gamesが2009年に開発したMOBA(Multiplayer Online Battle Arena)ゲームです。
League of Legendsロゴ

MOBAというのは、兵士などにリアルタイムで指示を出すストラテジーゲームRTS(Real-Time Strategy)から派生したゲームで、RTSとアクションRPGの間に位置するようなゲームジャンルです。

そもそも「WarCraft3」というRTSゲームのMOD(モッド)と呼ばれる改造データにこのジャンルの起源があり、かつてはDotA(Defense of the Ancients)系と呼ばれていました。

RTSのように拠点建設や資源確保、ユニットの生産はなく、主にキャラクターの操作に集中することになり、攻めと守りの駆け引きといった高度な戦略と反射神経が必要となります。

また、ゲーム内で選択できるキャラクターは100種類以上あるので組み合わせは自由自在、自分の好みのチームを組んで対戦することができます。

その他のMOBAゲーム類似タイトルは「Dota2(ドータ・ツー)」や「Heroes of the Storm」などがあります。

LOLの公式サイトにて無料で配信されているので、プレイに必要な環境さえ整っていればすぐに始めることができます。

どのような流れでゲームは進むの?

LOLは各チーム5人の2チームで勝敗を競い合うゲームです。各プレイヤーはチャンピオンと呼ばれるキャラクターを1体選択しそれぞれ敵の本拠地の破壊を目指します。

自分の本拠地と敵の本拠地はそれぞれトップレーン、ミッドレーン、ボットレーンと呼ばれる3本の道で結ばれており、敵の本拠地目掛けてその道を進んでいくのですが、その道にはタワーが建っていて自動で敵を攻撃します。

それは自分に対しても同じで敵陣地に建つタワーは自動で攻撃してくるので、敵本拠地にたどり着くために敵陣地のタワーを破壊しながら進みます。

お互いの本拠地からは一定時間ごとにミニオンという兵隊が出てきます。ミニオン同士の性能に差はなく、プレイヤーが敵ミニオンを倒すことで前線が敵本拠地へと近づきます。
League of Legendsプレイ画面

赤と青の小さな兵士がミニオン

 
このミニオンや敵プレイヤーを倒すことで自分のレベルや能力を上げることができ、またこれらの敵を倒す際、最後の一撃を与えたプレイヤーには資金が与えられます。この得られた資金で強いアイテムをゲットして、レーン上の敵タワーを破壊し、最終的に敵の本拠地を破壊すれば勝利となります。

オンラインでの対人戦であるPvP(Player vs Player)モードが主にプレイされていますが、練習用のPvE(Player vs Enemy)モードなどもあり初心者にも遊びやすいゲームになっています。

世界中で人気のゲームはユーザー数も世界規模

LoLをプレイしているユーザー数は世界中で1億人を超えるといわれています。

特に北米圏や英語圏での人気が高いようで、esportsの大会ともなれば、ストリーミングサイトを通して数百万人が視聴します。

Riot Games社には世界観を構築する専門のチームもあり、音楽やコスプレなど、ゲームに留まらずLoLの人気はさらなる広がりを見せています。

2018年10月に韓国で開催されたLoLの世界大会「League of Legends 2018 World Championship」。

この大会ではRiot Games社から提供された225万ドル(約2億5000万円)とLoLファンから寄せられた420万ドル(約4億7000万円)を合わせた、総額645万ドル(約7億2500万円)もの賞金が用意されるなど、賞金の高さからもこのゲームの人気は伺うことができます。

ユーザー数も大会の賞金額も世界トップクラスのLoLはesportsの大会で使用されているゲームタイトルの中でも代表格といっても過言ではありません。

普段のゲームプレイでも、全世界のユーザーがランク昇格を賭けて、日々懸命に試合と練習に励んでいます。

実際にゲームを始めてみよう!

まずゲームを始めるためにはLeague of Legends公式サイトでアカウントを登録する必要があります。

アカウントの登録が完了したら、続いてLoL公式サイトでインストーラーをダウンロードして実行してみましょう。

必要動作環境
・CPU:2GHz(SSE2 以上)
・メモリ:1GB RAM(Windows Vistaより新しいOSの場合2GB以上)
・HDD空き容量:8GB
・グラフィックボード:Shader version 2.0対応
・画面解像度:最大1920×1200
・DirectX:DirectX version 9.0以上
・OS:Windows XP(Service Pack 2または3のみ)/Windows Vista/Windows 7/Windows 8/Windows 10

推奨動作環境
・CPU:3GHz
・メモリ:2GB RAM(Windows Vistaより新しいOSの場合は4GB以上)
・HDD空き容量:12GB
・グラフィックボード:NVIDIA GeForce 8600M GT または ATI Radeon HD 2600 と同等、あるいはそれ以上
・DirectX: DirectX version 9.0以上
・OS:最新のService Packをインストール済みのWindows XP/Windows Vista/Windows 7/Windows 8.1/Windows 10
・最新版 .NET Framework(.NET Framework: Microsoft提供)
・Adobe Air:最新版Adobe Air(PVP.netへの接続に必要です)

比較的低スペックのPCでも動作するのが特長なので、ゲーミング用のハイスペックなPCを用意しなくてもプレイすることができます。

快適とまでは行かないものの、市販のノートPCでもプレイできます。

また、「Microsoft .NET Framework」と「Microsoft Visual C++ Runtime」が別途インストールされている必要があります。

League of Legendsの基本ルールとやるべきこと

先述したように本拠地を結ぶレーンが3つありその1本のレーンにチャンピオンを固めてしまえば、他のレーンががら空きになってしまい自分の本拠地を破壊されてしまいます。

そのため、試合に勝つためにはそれぞれのレーンに適したチャンピオンを配置し、勝つためのステップを踏まなければいけません。

ここでは「LoL」で勝つために必要となる基本的なルールと試合中の動きについて説明いたします。

基本中の基本、まずはEUスタイルを理解しよう

EUスタイルというのは「LoL」で一般的に使われているチームの構成やチャンピオンの配置のことです。

長年のゲームプレイの末に、このスタイルが編み出されて基本スタイルとして定着し、内容は以下の通りとなっています。

EUスタイル

トップレーン:タンクか防御が硬く持続的にダメージを与えられるチャンピオン
ミッドレーン:メイジ
ボットレーン:マークスマンとサポート
※ジャングル:敵に奇襲をかけられるチャンピオン

※ジャングル・・・レーンとレーンの間にあり中立モンスターがいる場所。モンスターを倒し資金を獲得や自身の能力を強化したり、またレーン間の移動にも使用される。

敵の本拠地に続くレーンに入ったら…

ゲームに勝つためにはチャンピオンを敵の本拠地にまで進めなければいけません。

そのためにはまず敵の本拠地へと続くレーンを通らなければなりません。そしてそのレーンに入ってからやるべきことはたくさんあります。

レーンに入ってからやるべきこと

・敵に倒されるとGoldと経験値を取られてしまうので、それを与えないために生き残る

・敵からの攻撃に加え、タワーからも攻撃を受けるので、敵チャンピオンがいる時にタワーへ飛び込まない

・敵のチャンピオン以外にも、敵ミニオンなどを倒してGoldを獲得する

・ミニオンを狩りつつ、敵チャンピオンに攻撃を当て、資金や経験値獲得の邪魔をする

・自身の体力が減ってきたら、無理に敵を倒そうとせず、拠点に帰還し回復を図る

LoLにおける勝敗を左右する要素として、チャンピオンのレベルアップがあります。

レベルが上がると高威力のスキルが使えるようになり、ゴールドが溜まると高火力の武器が入手できます。

これは自分も相手も同じで、キルを取られて相手を育ててしまうと、後半になって不利な状況になってしまいます。

最初は上記のことを意識してゲームをプレイし、続けていくうちに試合中の立ち回りを覚えましょう。

色んなモードで戦ってみよう

また、選択できるゲームモードは様々なものがあり、ゲームの熟練度や目的に合わせて遊ぶモードを変えてみましょう。

ゲームモード

Co-op vs AI・・・AIを相手に練習できるモード、初心者が練習に使用したり、新しいチャンピオンを試す時などに使用します。

Normal:Blind Pick・・・試合が開始するまで、敵チームが選択したチャンピオンがわからないモードです。そのため選択したチャンピオンが被っていたり、不利な組み合わせになっていることもあります。

Normal:Team Builder・・・使用するチャンピオンとアサシンやメイジ、ファイターといったロールを固定して、自動的にマッチングするモード。

Normal:Draft Pick・・・選択中のチャンピオンが相手チームに見えた状態で、交互にチャンピオンを選択するモード。選択しているところが見えるので、試合が始まる前から駆け引きが始まっています。

Normal:ARAM・・・所持中のチャンピオンと無料チャンピオンからランダムに選択されたチームで対戦を行うモードです。試合が始まるまで相手からは見えませんが、チームが気に入らなかった場合はポイントを使用することでチームを選択しなおすことができます。

試合で勝利を掴んでランクを上げろ!

LoLにはランクが存在し、ゲーム内のランクのことをTierと呼んでいます。プレイヤーはみんなそのTierの上位を目指して日々競い合っています。
Tierランク表
試合後に獲得したLeague Point(リーグポイント)が一定ラインに到達するとTierが昇格します。

また、2019年からシステムが少し変わり、新たなランク「Iron」と「Grand Master」が追加されています。

ゲームの中でもとっても大切な通貨

ゲーム内にはチャンピオンを購入する際などに使用する通貨があります。
アーリ
BE(ブルーエッセンス)・・・チャンピオンを購入することができるポイントで、レベルアップ時やチャンピオンのかけらを分解した際にゲットできます。

RP(ライオットポイント)・・・課金することで得ることができ、ルーン以外は全て入手可能な有償ポイントです。

BEを使うとカスタマイズアイテムやチャンピオンの能力を強化することができます。様々なことで使用できるので、その時求めているものに使用するといいでしょう。

遊ぶ時はルールやマナーを守ろう

公式サイトにサモナーの法典と称された、プレイヤーが守るべきプレイマナーが記載されているページがあります。

ただ「〇〇してはいけません」というようにマナーやルールを書いているわけではなく、LoLの世界観も織り込んでいて独特の世界観も味わうことができるので読んでみるといいでしょう。

まとめ

「LoL」こと「League of Legends」は世界中で人気のMOBAゲーム。

Free to Win(無課金でも勝てる)ということを売りにしているため、大人も子どもも楽しむことができるゲームです。

ランクを上げるために実力を磨き、たくさん勝負をすることはもちろんですが、プレイマナーを守ることも大切。サモナーの法典に書かれていることを守り、たくさんのプレイヤーが競い合う世界に飛び込んでみましょう。

多くのチャンピオンに触れるうちに、独自の世界観に沿ったスキンやPV、音楽もきっと楽しめますよ。