2019年12月27日(金)に、大宮ソニックシティにて人気カードゲームアプリ「Shadowverse(シャドウバース)」の世界大会「Shadowverse World Grand Prix 2019」グランドファイナルが開催され、見事台湾のsasamumu選手が優勝を果たしました。
【Shadowverse World Grand Prix 2019】
シャドバ世界一の座に輝いたのは sasamumu 選手!
jupi / Qwert 選手との激戦を制し、優勝賞金1億1000万円を見事獲得しました!sasamumu 選手!おめでとうございます!#シャドウバース #SV_WGP2019 pic.twitter.com/oCLEfZJt6B
— Shadowverse公式アカウント (@shadowverse_jp) December 27, 2019
優勝賞金1億1000万円をかけて戦う、Shadowverse最高峰の世界大会です。日本はもちろん海外からも強豪が集結し、全24選手で優勝を争います。
12月25日に行われた、Day1では激闘の末8名の選手が勝ち上がり、グランドファイナルへの進出を決めました。
日本
・Tabata/SHG(RAGE Shadowverse 2019 Spring 優勝)
・Qwert/jupi(RAGE Shadowverse 2019 Spring 準優勝)
・pazuu(RAGE Shadowverse 2019 Autumn 準優勝)
台湾
・sasamumu(Shadowverse Taiwan Open 優勝)
・yoyo(Shadowverse Taiwan Open 準優勝)
中国
・ZeNX(Shadowverse NetEase Championship 準優勝)
アメリカ
・AzureCloud(Pan-America Shadowverse Open Contenders Cup 優勝)
韓国
・Tsubaki(Shadowverse Korea Open 2019 優勝)
大会ルールは8名によるトーナメントで、BO5が採用。各自3つのデッキを用意し、全デッキで勝利と収めた選手がトーナメントを勝ち上がっていくこととなります。準々決勝の結果は以下の通り。
準々決勝 第1試合 Tabata選手 1-3 yoyo選手
選手(デッキ) | 勝敗 | 選手(デッキ) | |
---|---|---|---|
第1戦 | Tabata選手(エルフ) | ×ー〇 | yoyo選手(ビショップ) |
第2戦 | Tabata選手(エルフ) | ×ー〇 | yoyo選手(エルフ) |
第3戦 | Tabata選手(エルフ) | 〇ー× | yoyo選手(ドラゴン) |
第4戦 | Tabata選手(ビショップ) | ×ー〇 | yoyo選手(ドラゴン) |
準々決勝 第2試合 pazuu選手 1-3 sasamumu選手
選手(デッキ) | 勝敗 | 選手(デッキ) | |
---|---|---|---|
第1戦 | pazuu選手(ドラゴン) | ×ー〇 | sasamumu選手(エルフ) |
第2戦 | pazuu選手(ドラゴン) | 〇ー× | sasamumu選手(ビショップ) |
第3戦 | pazuu選手(ビショップ) | ×ー〇 | sasamumu選手(ドラゴン) |
第4戦 | pazuu選手(ビショップ) | ×ー〇 | sasamumu選手(ビショップ) |
準々決勝 第3試合 ZeNX選手 3-2 Tsubaki選手
選手(デッキ) | 勝敗 | 選手(デッキ) | |
---|---|---|---|
第1戦 | ZeNX選手(ドラゴン) | ×ー〇 | Tsubaki選手(ドラゴン) |
第2戦 | ZeNX選手(ドラゴン) | 〇ー× | Tsubaki選手(ビショップ) |
第3戦 | ZeNX選手(ビショップ) | 〇ー× | Tsubaki選手(ビショップ) |
第4戦 | ZeNX選手(エルフ) | ×ー〇 | Tsubaki選手(ビショップ) |
第5戦 | ZeNX選手(エルフ) | 〇ー× | Tsubaki選手(エルフ) |
準々決勝 第4試合 AzureCloud選手 2-3 jupi選手
選手(デッキ) | 勝敗 | 選手(デッキ) | |
---|---|---|---|
第1戦 | AzureCloud選手(ドラゴン) | ×ー〇 | jupi選手(ドラゴン) |
第2戦 | AzureCloud選手(ビショップ) | 〇ー× | jupi選手(ビショップ) |
第3戦 | AzureCloud選手(エルフ) | 〇ー× | jupi選手(ビショップ) |
第4戦 | AzureCloud選手(ドラゴン) | ×ー〇 | jupi選手(エルフ) |
第5戦 | AzureCloud選手(ドラゴン) | ×ー〇 | jupi選手(ビショップ) |
準決勝 第1試合 yoyo選手 VS sasamumu選手
準決勝は、台湾大会の優勝、準優勝同士の対決に。友人であるという二人が熱いバトルを繰り広げました。
第1戦 yoyo選手(ドラゴン) VS sasamumu選手(ドラゴン)
第1戦は、お互いにデッキ「自然ドラゴン」というミラー対決となりました。先攻のyoyo選手はPPブーストを重ねながら、デッキのキーカードである「呪われし影・ヴァイディ」を先に出し、リーダーにダメージを与えることができる「影の侵食」を手札に加えます。
しかし、ダメージを出すためには「ナテラの大樹」を割る必要があるため、まだ攻めることができません。そんなyoyo選手を横目にsasamumu選手が猛攻。キーカード「呪われし影・ヴァイディ」を出し「影の侵食」を手に入れたsasamumu選手は、自身の手札を活かし「ナテラの大樹」を次々と割っていきます。これによりリーダーに大きなダメージを与えることができるようになった「影の侵食」を使用したsasamumu選手が勝利。第1戦をものにしました。
第2戦 yoyo選手(エルフ) VS sasamumu選手(ビショップ)
第2戦、先に勝利を挙げたsasamumu選手は自然ビショップを、yoyo選手は第1戦からデッキを変更しアマツエルフで挑みました。お互いに疾走でリーダーのライフを詰めるデッキのため、序盤から準備を整えていきます。そんな中、yoyo選手はキーカード「フェアリーブレイダー・アマツ」を展開。アマツの効果により強化された手札の「フェアリー」を使用し、リーダーのライフを詰めていきます。
盤石の態勢となったyoyo選手でしたが、sasamumu選手が相手のフォロワーを処理することができるカード「聖弓の使い手・クルト」をトップでドロー。これによりyoyo選手の盤面が全て処理されてしまいます。それでもなお攻めるyoyo選手でしたが、sasamumu選手の固い守備を崩すことができず敗北。第2戦もsasamumu選手の勝利となりました。
第3戦 yoyo選手(ドラゴン) VS sasamumu選手(エルフ)
王手をかけたsasamumu選手は残りのデッキ「自然エルフ」、背水の陣となったyoyo選手は第1戦で使用した「自然ドラゴン」での勝負となりました。yoyo選手は、序盤からキーカード「呪われし影・ヴァイディ」のための準備を整えていきながら相手にダメージを与えていきます。
リードを許したsasamumu選手ですが、そのリードを取り返すかのように「始祖の大狼・オムニス」「豊穣の闘士・アイリーネ」といった強カードを盤面に展開。この盤面に対し、yoyo選手は返す術がなく敗北。これによりsasamumu選手の決勝進出が決定となりました。
準決勝 第2試合 ZeNX選手 VS jupi選手
準決勝第2戦は、日本のjupi選手と中国のZeNX選手といったアジア対決となりました。
第1戦 ZeNX選手(ビショップ) VS jupi選手(エルフ)
第1戦、日本のjupi選手は「アマツエルフ」、ZeNX選手は「自然ビショップ」といったデッキでの対決となりました。序盤から「ムニャール登場」等のカードを展開しながら盤面有利を取っていくZeNX選手に対し、なかなかキーカードが引くことが出来ないjupi選手。
jupi選手は相手に大きくリードされてしまいますが、起死回生の一手となる「フェアリーブレイダー・アマツ」をドロー。アマツによって強化された「フェアリー」を盤面に展開しながら相手のフォロワーを処理し、jupi選手が盤面有利を取ります。これに対し、返す手がなかったZeNX選手の敗北となり、第1戦をjupi選手が制しました。
第2戦 ZeNX選手(ドラゴン) VS jupi選手(ビショップ)
「自然ドラゴン」を使用するZeNX選手に対し、jupi選手は「自然ビショップ」で挑みます。第1戦をものにし勢いに乗るjupi選手は、初手から「ムニャール登場」など盤面有利を取ることができるカードを引いてくるなど、大きなアドバンテージを取っていきます。
それに対し、ZeNX選手は落ち着いて対処をしていきますが、手札から打点を出すことが出来るカードを持ったjupi選手に惜しくもダメージレースで負けてしまい、第2戦もjupi選手の勝利となりました。
第3戦 ZeNX選手(エルフ) VS jupi選手(ドラゴン)
もう1戦も落とすことが出来ないZeNX選手は「アマツエルフ」、決勝進出に王手をかけたjupi選手は「自然ドラゴン」での勝負となりました。負けられないZeNX選手は序盤から猛攻を仕掛けていき、相手のフォロワーを無視してリーダーのライフを削っていきます。
この猛攻に対しjupi選手は、回復や進化によって相手にプレッシャーをかけていき、徐々に有利を作っていきます。その後も攻めるZeNX選手でしたが、最終局面でプレイングミスをしてしまい敗北。これによりjupi選手が決勝へと駒を進めることとなりました。
決勝戦 sasamumu選手 VS jupi選手
決勝戦は台湾のsasamumu選手と、日本のjupi選手といった対決となりました。jupi選手が優勝となれば、前回覇者ふぇぐ選手に次ぐ、2人目の日本人王者となるため期待がかかります。
左から、sasamumu選手、jupi選手
第1戦 sasamumu選手(ドラゴン) VS jupi選手(ドラゴン)
「自然ドラゴン」デッキのミラー対決となった1戦。お互いにデッキのキーカードである「呪われし影・ヴァイディ」を引くことができるのかが鍵となりますが、先に展開したのはjupi選手。
sasamumu選手は負けじとPPブーストをかけ、PPによる有利を取ろうとしますが、ヴァイディの効果によってjupi選手に使用された「影の侵食」がsasamumu選手のライフをじわじわと削っていきます。自身のライフが削り切られる前に何とか攻めようと試みたsasamumu選手が惜しくも一歩及ばず、jupi選手の勝利となりました。
第2戦 sasamumu選手(エルフ) VS jupi選手(エルフ)
エルフのミラー対決となった第2戦、sasamumu選手が「自然エルフ」でjupi選手が「アマツエルフ」を使用。jupi選手は、キーカード「フェアリーブレイダー・アマツ」によって攻め続ける戦法に対し、sasamumu選手は相手の盤面を処理し続けて、自身の盤面に有利を作る守りの戦法といった両極端な勝負となりました。
アマツを活用し、sasamumu選手のライフを削っていくjupi選手でしたが、sasamumu選手の強固な守りをどうしても崩すことができず敗北。第2戦はsasamumu選手が勝ち取りました。
第3戦 sasamumu選手(ビショップ) VS jupi選手(ビショップ)
3戦連続同じリーダー対決となった第3戦。お互いに同じデッキ「自然ビショップ」を使用しての対決となりました。ミラー対決ということで同じカードが盤面に出揃っていく中、お互いに相手を追い詰めるチャンスを伺います。
均衡状態で先に追い詰めたのはsasamumu選手でしたが、勝利目前でプレイングミスしてしまします。しかし、その後切り札「ミュースプリンセス・ミルフィ」を引くことに成功し、jupi選手のライフを削り切り勝利。一時勝利を逃したものの、しっかりと勝ちを手中に収めた形となりました。これによりsasamumu選手の優勝に王手がかかりました。
第4戦 sasamumu選手(ドラゴン) VS jupi選手(エルフ)
sasamumu選手は最後に残った「自然ドラゴン」、jupi選手は2戦目で惜しくも敗北を喫した「アマツエルフ」で勝負に出ます。jupi選手は、一戦も落とすことが出来ない状況の中、キーカード「フェアリーブレイダー・アマツ」を中々引くことができず、かなり危険な状況に。それでも諦めることなく攻め続け、少しずつリーダーのライフを削っていきます。
その猛攻を凌ぐため、sasamumu選手はjupi選手のフォロワーを次々に処理していきます。jupi選手は完全に盤面が処理されてしまった中、起死回生のカード「神鉄圧錬法」をドロー。手札に残った「フェアリー」と進化を使い、勝利を収めました。これにより最終戦まで縺れ込むこととなりました。
第5戦 sasamumu選手(ドラゴン) VS jupi選手(ビショップ)
最終戦、sasamumu選手は引き続き「自然ドラゴン」、jupi選手は最後のデッキ「自然ビショップ」での勝負となりました。お互い初手から動くことができる素晴らしい手札を揃え、最終戦にふさわしい展開となりました。一進一退の攻防の中、sasamumu選手はキーカード「呪われし影・ヴァイディ」によって徐々にjupi選手のライフを削っていきます。
守り切りたいjupi選手はライフを削られないように守護カードによって盤面を固めますが、sasamumu選手は、その状況を突破することができるカード「暴竜・伊達政宗」をトップでドロー。これによりsasamumu選手がjupi選手のライフを削り切って勝利。sasamumu選手の優勝が決定となりました。
見事優勝を果たしたsasamumu選手は賞金1億1千万円を獲得。sasamumu選手は優勝の感想として「優勝できたのは僕一人の力ではありません。家族や友人など多くの方から多大の支持、応援をしてくださったおかげで、勝つことができました。 シャドウバースは僕の命そのものです。」とコメントし、会場を大きく沸かせました。
また、大会後「Shadowverse(シャドウバース)」のプロデューサーである木村唯人氏より2020年度の世界大会の実地決定が伝えられました。優勝賞金は今大会と同じ1億1千万円で、日本出場枠は10枠となることが発表されました。
この他にも新情報として「アイドルマスター シンデレラガールズ」や「NieR:Automata」とのコラボが発表されるなど、大きな盛り上がりをみせた「Shadowverse World Grand Prix 2019」。2020年にも世界大会が開催されるとのことですので、ぜひ皆さんも腕を磨いて参加してみてはいかがでしょうか。
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