12月7日(土)に開催された「Call of Duty Challengers日本代表決定戦」プレシーズンマッチに出場した全4チームにインタビューを行いました。

最後となる第4弾は、今期1発目となる世界大会への出場権を勝ち取ったLibalent Vertexです。

前シーズンから約1年間、ほとんどメンバーを変えずにやってきたLibalent Vertex。前シーズンの王者の名にふさわしく今期も真っ先に世界大会への切符を獲得し、挑むは2020年1月にミネソタで行われる世界大会。

2020年も世界のトップを目指し続ける彼らが、今感じていることをお聞きしました。

“絶対王者”Libalent Vertex

――優勝おめでとうございます。Leisia選手はこれが初優勝ですね。

Leisia:プロになって3年目なんですが、ずっと優勝ができなくて。やっとです。今回は僕が頑張ったとかではなくて、みんなが頑張ってくれたおかげで勝てたと思います。

――さっそく試合を振り返りたいのですが、今日は1日を通して自分たちのイメージ通りの試合ができましたか?

sitimentyo:そうですね。Rush Gaming戦の最後のラマザでのハードポイントとかは、そもそも想定していないマップだったので、対応が遅れてしまいました。ただ試合の後半は対応できて、自分たちが思い描いている動きができたと思います。

――特定のチームへの対策みたいなものはしていましたか?

xAxSy:事前の対策はしてないですが、試合中には何度か特定の人を倒そうとしていました。

ピカデリーだとWinRedさんが何度もセンターに突っ込んでくるので、それを見て止めようとしたんですが、失敗しちゃいました。あとは、GreedZzさんとかも狙い撃ちしてた場面はありました。

sitimentyo:Rush Gamingの動きとして攻めるときに絶対1人は逆側にいたりとわかりやすかったので、敵が最後1人だけ残ったら「絶対裏から来る」みたいなシーンはありましたね。

キーマンはxAxSy選手?

――逆に、自分たちのチームで「この人がやられたら危うい」「この人には生き残っててほしい」みたいなキープレイヤーは誰だと思いますか?

sitimentyo:xAxSyですね。

Inaba UR:Leisiaさん。

sitimentyo:いや、sitimentyoさんでしょ。(笑)

xAxSy:めんちょうさん(sitimentyo)やと思うけどな。

Leisia:sitimentyoは死んだほうが指示もできるからな……。

xAxSy:でも生きてるほうが自分で動きたいように動けるから、僕としては生きていてほしいです。サーチ&デストロイとかは特に、一緒に動いていてラクというか、動きやすいので。

――sitimentyo選手がxAxSy選手を選んだのはなぜですか?

sitimentyo:報告したらその通りに動いてくれるし、しかもそのプレイを高い確率で成功させてくれるからですかね。

最後のサーチ&デストロイで3対3の同点になった場面でも、「xAxSy行け!」って言ってたら本当に行って、ちゃんと2人抜いて、ボム解除までしてくれて。あの決勝の場面でああいうプレイができる度胸と強さは、xAxSyが持ち得ているものなのかなと思います。

▲写真左のxAxSy(アクシー)選手は、スコア平均2516で大会MVPを獲得した

 

“チーム力”で今期も世界へ挑戦

――すでに2Kトーナメントや交流戦を通して日本以外のチームとも対戦経験を積んでいますが、何か手応えは感じていますか?

sitimentyo:海外とのオンライン大会は回線差がすごいんですが、今作では相手がホストで回線的に不利な状況でもマップを取れたりすることが増えていて、チーム力で勝てているのかなと思います。

以前は回線差の影響で撃ち合いに負けてしまう部分が大きくて、相手がどういう動きをしているのかすら分からなかったのですが、今は対等に撃ち合いができるようになったので相手の戦術もより深く知れて、良い経験になっています。

――『CoD:MW』で言う「チーム力」とはどういったものでしょうか?

sitimentyo:『CoD:BO4』だと相手がいる強いポジションに対して、スライディングなどの速い動きで攻めたり人数をかけることで崩せたんですが、『CoD: MW』ではそんなに速い動きはなくて、1対1の状況は待っている側が圧倒的に強いゲームです。強いポジションにいられたら2人で攻めても足りないくらい。

報告でカバーしあったり、投げ物を上手く使わないと取り返せないので、そういった連携面がチーム力ですね。

――では世界大会のことをお聞きしたいのですが、今期からトッププロのリーグがフランチャイズ化して、オープン大会に出場するチームも増えるのではと予想されています。来月1月に挑戦するオープン大会は、どんな大会になりそうですか?

sitimentyo:今まで比較的上位にいて、あまり名前の聞いたことのないチームや選手も出てくるのかなと思っています。それに伴って、有名なチームでも「よくわからないところに負けた」みたいな下克上も増えるのかなと思います。

――オープン大会での目標を教えてください。

sitimentyo:ベスト16以上が目標ですが、僕の中ではずっと1位を狙い続けてやっていきます。

「目標とされるチームになりたい」

――最後に、今後はLibalent Vertexをどんなチームにしていきたいですか?

sitimentyo:今の僕たちはアジールケイブというマップが得意で、綺麗な動きができていると思います。今後はそういうマップをどんどん増やしていって、「このチームは本当に連携が取れていて上手いんだ」と戦っている相手にも、観戦してくれている人にも思わせられるようなチームになっていきたいです。

xAxSy:僕は毎日交流戦などを配信しているので、それを見て「MWおもしろそうだな」「買ってみようかな」って思ってもらえるプレイや試合ができたらいいなと思っています。

Leisia:sitimentyoがさっき言った通り、今作はチームの連携が大事になってくるので、話し合いで言いたいことを言い合えるチームに、もっともっとしたいです。

GenGar AX:Leisiaと被ってしまうんですが、僕も毎日の反省会や交流戦をする前にみんなで意見を出し合って、それぞれのやりたいことを言い合えるチームにしたいです。

Inaba UR:今回、海外への挑戦権を獲得しました。そのオープンブラケットで僕たちが海外にどれだけ対抗できるかってのも見てほしいですが、世界大会でのすごい成績や僕たちのプレイを見て、見てくれている人たちが『CoD』に新規参入してくるとか、eスポーツを始めてみようとか、何かのきっかけになってくれれば嬉しいですし、そういう目標とされるチームになりたいなと思っています。


▲Inaba UR選手のスーパープレイ