日本時間2019年10月27日~28日にプエルトリコで開催されたストリートファイターV AEのプロツアー「Capcom Pro Tour 2019(CPT)」のプレミア大会「First Attack 2019」にて、PUNK選手が優勝しました。

ポイントランキング1位でありながら、しばらくプレミア大会優勝から遠ざかっていたPUNK選手が、今季4度目となるプレミア大会優勝を飾りました。今季のプレミア優勝回数では、ボンちゃん選手に並び4度。さらにCPTポイントが4655ptとなり歴代最高ポイント(これまでは2018年のときど選手の4431pt)、そして現ランキングでも1位をキープという結果になりました。

ウィナーズTOP8では、今回是が非でもポイントを獲得しボーダーラインの上に行きたいLuffy選手、ボーダーライン上でまだまだ安心できない位置にいるNuckle Du選手の2選手に対するは、年末のCapcom Cup 2019への出場が完全に確定しており、今季プレミア大会で7度TOP8に入賞しているPUNK選手、ふ~ど選手との戦いに。

しかし今季の成績とは裏腹に、Luffy選手、Nuckle Du選手が勝利。今大会で大きくポイントを伸ばしました。また日本人選手はウィナーズ側にふ~ど選手、ルーザーズ側に板橋ザンギエフ選手、梅原大吾選手がいましたが、ふ~ど選手はウィナーズ側から二連続で負け5位。板橋ザンギエフ選手、梅原大吾選手の両選手はルーザーズ初戦で敗退し7位でフィニッシュ。

グランドファイナルはウィナーズ側Luffy選手、ルーザーズ側PUNK選手というウィナーズTOP8の初戦と同じ組み合わせになりました。

第1セット、Luffy選手のミカがしゃがみ大キックからVトリガー発動をしたいところを完全に読みきり、PUNK選手のかりんがバックステップからしゃがみ中足の差し返しなどでリターンを取っていき危なげなくセットを取る。

第2セット、Luffy選手がミカの立ち中パンチを空間に積極的に置く行動が機能。相手が置き技を振ることができなくなったところに前ステップを通し、Luffy選手がセットを取り返す。

第3セットはPUNK選手が、第4セットはLuffy選手が取り試合は一進一退。優勝もしくはリセットがかかった第5セット、ミカの飛びからの選択肢を垂直飛びからターゲットコンボでつぶし地上戦に持ち込み、さらには最終局面で相手の前ステップを止めコンボにつないだPUNK選手がセットを取りLuffy選手をルーザーズ側に引きずりおろし試合はリセットに。

リセット後、Luffy選手がミカの最大溜めドロップキックなどで有利な密着状況を作り打撃と投げの二択や、かりんの対空技が機能しずらいめくり気味の飛びを混ぜ技を通しはじめる。さらにお互い残り少ない体力の場面ではかりんの中段技をしっかりと立ちガードし、EXシューティングピーチで確定反撃をとるなど冴えたプレイも飛び出し2セットを連取し優勝に王手をかける。

しかしここからPUNK選手は相手のコマンド投げや、トリガー発動につなげる下段の大攻撃をバックジャンプやステップで回避し差し返すなどの読みが冴えわたりあっという間に2セットを取り返し最終セットまで持ち込みました。

最終セットは勢いそのままにPUNK選手が圧倒。変わらず相手のトリガー発動のきっかけをとがめ、ウィナーズ側でのリベンジを果たしPUNK選手が優勝をもぎとりました。

トップ8の順位は以下の通り。

順位 選手 国籍 使用キャラ ポイント
1 PUNK アメリカ かりん・G 700
2 Luffy フランス ミカ 350
3 Nuckle Du アメリカ ガイル・G・ミカ 200
4 idom アメリカ ララ・ポイズン 160
5 JB アメリカ ラシード 130
5 ふ~ど 日本 ララ・バーディー 130
7 梅原大吾 日本 ガイル 100
7 板橋ザンギエフ 日本 ザンギエフ・アビゲイル 100

 

今大会ではLuffy選手、Nuckle Du選手、idom選手、JB選手がポイントを伸ばした結果、Capcom Cup出場のボーダーラインが上昇し争いが激化。アジア枠以外の選手がグローバルポイント圏内に上がったため、日本のsako選手、キチパーム選手、板橋ザンギエフ選手がグローバルポイント圏外に。結果日本勢のアジア枠争いまで激しくなるという、完全に最後の大会の結果が出るまでわからない状況に。

残す大会はカナダカップと北米地域決勝オープン大会の2つになりますます盛り上がるCPTから目が離せません。

大会アーカイブはこちら